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ミラノ・サローネ のご案内

March 31, 2014

ミラノサローネ国際家具見本市に、MAGISが今年も出展しますので、詳細をご案内させていただきます。

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■ミラノサローネ国際家具見本市開催日時
4/8(火)~4/13(日) 9:30-18:30


■MAGISブース
ホール20 STAND C15-D12

MAGISは今年もミラノサローネ国際家具見本市に出展いたします。
例年通り、要注目デザイナーたちの新作が多数出展予定です。

またCorso Garibaldiにあるショールームではハイメ・アジョンがディスプレイを手がけ、
この時期だけのスペシャルな展示となっております。




■MAGISショールーム・ショップ
10:00-20:00
最寄り駅 地下鉄M2ライン MOSCOVA駅 (下車後南へ徒歩約5分)
住所 Corso Garibaldi,77,Milano 



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FLASHFORWARD サローネに寄せて


グローバル化が進む世界の中、各メーカーの出す製品のメーカーごとの違いと言うものが、明らかに小さくなってきている状況の中で、
私はここ数年、イタリア特有のデザイン・製造ができる可能性はあるだろうか、と考えていた・・・今私はあると考えている。
しかし私たちは、それが何かを探し続けなければならない。
例えて言うならば、それはよく育つ植物を探すようなものだ。
イタリアの気候において育ち、花を咲かせ立派な実を付ける。しかしその植物は他の気候ではよく育たない。

ユニークであると同時に世界共通でなければならない。それが私たちの探求におけるゴールである。

ここ数年、未来におけるマジスのデザインの発展について考えている。最終的に、イタリアの香りやエッセンスを感じられるようなデザインに仕上げるのが目標だ。
あるアイディア、例えば職人技のアイディアなどをリメイクする、それはただ純粋な形を越えて、美的に意味のあることであろう。そしてそれはイタリアらしいと言えるだろう。
なぜならイタリアの職人は、木工やレザー、吹きガラスなどの分野において、他国の職人よりも、より良い仕事の仕方を知っていると確信しているからだ。
そしてこれこそが、マジスがデザインプロジェクトを進めていく上での手段なのではないかと考えている。

工業生産の観点から設計されると同時に職人による生産の箇所を残すことで、結果的に後者が優位性のある箇所となり、
言い換えれば、工業生産以上の表現豊かで本物の美しさを持つ作品となるのだ。

この新たなマジスの道筋を辿るプロジェクトは既に進行中である。

例えばマルセルワンダースのサイボーグチェアなどがそうだ。
フレームはプラスチックの4本足で工業生産のごくシンプルなデザインだが対照的に背もたれは凝ったデザインがなされており、
例えば籐やファブリック、レザーなどのバリエーションがある。また新たに鉄の背もたれも加わる予定だ。
これは終わらないデザインのストーリーなのだ。
この場合イスの表情や美的な質を決定付けるのは背もたれである。誰もサイボーグがプラスチックのイスだとは言わないだろう。
背もたれが籐でできているときは籐のイス、木でできているときは木のイスだと言うだろう。

同じ考え方がコンスタンチングルチッチの2012年に発表されたトム&ジェリーというツールにも適用されている。
スツールはビーチ材と、二つのプラスチックのパーツでできている。プラスチックのパーツは、真ん中の大きなスクリューと足を留めるキャップである。
ビーチ材がプラスチックよりも価値があることは、皆が知っているが、このスツールの場合は、プラスチックが全体を美しく見せている。サイボーグとは逆のパターンである。

2014年のサローネはもうすぐ始まる。
マジスは今年もいくつもの特徴ある新しいデザイン発表する。

・マルセル・ワンダース、Troy、CyborgのNEWバージョン

・ハイメ・アジョン、PinaのNEWバージョン

・アンデシェン&ヴォル(ノルウェー人)の面白いスツール

・コンスタンティン・グルチッチの全く新しい実験的なキャンティレバーのKyudoというイス
イスの片面は、カーボンファイバーのシートと薄い木のレイヤーを組み合わせたリボンのような形になっている。
カーボンファイバーを用いることによって、薄さを実現したと同時に、弾力性が加わり格段に座り心地が良くなった。
カーボンファイバー自体は、デザインを強調するものではなく、控えめに用いられているが、その本来の性質である耐久性の強さや弾力性がこのイスに加えられた。

・深澤直人のSubstance というイス
今後イスのほかにスツールやローテーブルもこのシリーズに加わるだろう。
イスの名前であるSubstance と言う言葉は、形容詞ではないが、正しいこと適切なことを表現する際によく用いられる。
プラスチックやレザー、ファブリックなど異なるいくつかのマテリアルでの展開となる。脚も異なる種類の木が選択できる。

Me Too においても、新しく楽しいデザインがたくさん加わる。

そして最後に、マジス40年の歴史の中で最もすばらしい作品と言っても過言でない、ブルレック兄弟のOfficina が発表される。
鉄のフレームでできた、テーブルとローテーブルのコレクションである。
天板は、木、メタルシート、ガラスなど、様々なマテリアルで展開される予定だ。
ブルレック兄弟は、厳密なガイドラインに則って、デザインを仕上げた。
Officina は、鉄のフレームでできた、チェアやアームチェア、ソファーなどに展開が広がっていくだろう。チャレンジが勝利した。
テーブルをいくつかデザインしたり、それを美しく作ること自体が、大きなチャレンジというわけではない。
錬鉄を用いてモダンで現代的な一つのデザインを作り上げることがチャレンジであり、私たちはそれを成し遂げた。

ここまで話したことが、マジスの近年の活動・実績であり、将来進むべき方向性についてである。
マジスは、この40年の歴史の中で、デザイン史に輝かしい足跡を残してきたと信じている。
それはそれで良いことであるが、過去のことでもある。
私はそれよりも、未来が私たちに寄り添ってくれるか突き止めることの方に興味がある。
現在進行中のデザインプロジェクトを見て、また先のセールスを予測して、
デザインに重きをおかない他のメーカーのプロジェクトを見て、私はこう言える、未来はマジスに味方していると。

C’est tout.

Eugenio Perazza

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